たとえば、スーパーで子どもが急に泣き出して、周りの視線がグサグサ刺さる…そんな経験、ありませんか?
「しつけができていない親だと思われたかも」と、帰り道ずっと落ち込んでしまう。育児中に周りの目が気になって、しんどくなってしまうママは、本当に多いと思います。
私は12歳・10歳・3歳の3人を育てていますが、実は上の子たちのときは、周りの目が気になって仕方がない毎日でした。特に2人目のときは、周りの目を気にしすぎて、小さい頃の記憶がほとんどありません…。
この記事では、育児中に周りの目が気になる理由や、気にしすぎないための考え方・対処法を、私の失敗談も交えてお伝えします。読み終わるころ、少しでも肩の力が抜けていたら嬉しいです。
育児中に周りの目が気になるのはどんなとき?
まずは、どんなときに周りの目が気になるのか、振り返ってみましょう。「わかる!」と思う場面があれば、それはあなただけではありません。
子どもが外出先で泣いたり騒いだりするとき
電車やスーパー、レストランなど、静かな場所で子どもが泣き出すと、一気に冷や汗が出ますよね。「早く泣き止ませなきゃ」と焦るほど、子どもは余計にヒートアップ…。周りに迷惑をかけているのではと、頭が真っ白になる方も多いはずです。
子どもが言うことを聞かず困っているとき
何度言っても聞かない、叱っても響かない。そんなときに限って、周りに人がいるんですよね。「ちゃんと叱らないと、しつけができていないと思われる」と感じて、本当はそこまで怒らなくていい場面でも、つい声が大きくなってしまうことがあります。
自己主張が強くなる時期の大変さは、こちらの記事もあわせてご覧ください。
周囲から冷たい視線を感じたとき
ため息が聞こえた気がする、ちらっとこちらを見られた気がする。実際のところはわからなくても、一度「冷たい視線だ」と感じてしまうと、その場にいること自体がつらくなります。心がすり減っているときほど、視線に敏感になってしまうものです。
しかも、善意で声をかけてくれた人の一言が、「責められた」と受け取れてしまうこともあります。余裕があるときなら聞き流せる言葉でも、疲れているときは深く刺さってしまうんですよね。
ママ友やほかの親子と比較してしまうとき
公園で、同じ年の子がお行儀よく遊んでいる。それに比べて、うちの子は…と落ち込んでしまう。ママ友の「うちの子、もうできるのよ」の一言が、ずっと心に残ることもありますよね。
悪気がないのはわかっていても、「うちの子は遅れているのかな」「私の育て方が悪いのかな」と、気持ちがぐるぐるしてしまう。この比較のしんどさは、育児をしているとどうしても避けられない部分があります。
育児中に周りの目が気になってしまう理由
周りの目が気になるのは、あなたの性格が弱いからではありません。理由を知るだけでも、気持ちが少し楽になります。
周囲からよい親だと思われたい
誰だって、子どもを大切にしているよい親だと思われたいもの。それは、子どもを大切に思っているからこその気持ちです。ただ、その気持ちが強いほど、行動の基準が「子どもにとってどうか」から「どう見られるか」へずれてしまいがちです。
自分の育児やしつけに自信がない
何人育てていても、子育てに自信が持てない瞬間はあります。3人目の今でも、私は「この対応でよかったのかな」と迷う日があります(笑)。自信がないと、他人の視線が「ダメ出し」に見えてしまうんですよね。
完璧な母親でいなければと思っている
ご飯は手作りで、いつも笑顔で、子どもは行儀よく。「ちゃんとしたママ」の理想が高いほど、少し子どもが騒ぐだけで「失敗した」と感じやすくなります。
私自身、意外と完璧主義なところがあって、毎日のルーティンはきっちりこなしたいタイプです。だからこそ、子どもの機嫌で予定が少しでも狂うと、ついイライラしてしまいます。
そんなときに周りの目まで加わると、「予定どおりに進められていない私」「子どもをコントロールできていない私」を見られているような気がして、余計に苦しくなっていました。理想の母親像に近づこうと頑張る人ほど、周りの目が気になりやすいのだと思います。
SNSや周囲の家庭と比較してしまう
SNSを開けば、手作りおやつ、整ったお部屋、笑顔の親子…。キラキラした育児が目に入ります。でも、あれはその家庭のごく一部の切り取りです。頭ではわかっていても、見るたびに「何が正解なの?」と迷ってしまいますよね。
周りの目を気にしすぎる育児のデメリット
周りの目を気にすること自体は、悪いことではありません。ただ、気にしすぎると、ママにも子どもにも負担がかかってしまいます。
必要以上に子どもを叱ってしまう
「周りに迷惑をかけちゃう」と焦ると、子どもの気持ちを聞く前に、つい強く叱ってしまいます。本当は、ただ眠かっただけ、ただ不安だっただけかもしれないのに…。あとから「あんなに怒らなくてよかったな」と自己嫌悪になる、というループにもなりがちです。
外出や人付き合いが苦痛になる
視線が怖くて、外出がおっくうになる。ママ友との集まりも、比べられるのが嫌で足が遠のく。気づけば家にこもりがちに…。私も2人目のときは、まさにこの状態でした。詳しくは後半でお話しします。
育児に自信が持てなくなる
他人の評価を軸にしていると、少し何か言われただけで「やっぱり私はダメなんだ」と考えてしまいます。評価は人によってバラバラなので、振り回されるほど自信は削られていきます。
ある人には「優しいママ」に見える対応が、別の人には「甘やかしている」と見えることもあります。全員に「よい親」と思われることは、そもそもできないんですよね。
ママ自身がストレスを抱えてしまう
常に気を張っていると、心も体も休まりません。疲れが溜まるとイライラして、さらに子どもに強く当たってしまう悪循環に。ママの心の余裕は、家族みんなの余裕につながります。
疲れがたまっているときは、こちらの記事も参考にしてみてください。
育児中に周りの目を気にしすぎないための考え方
ここからは、周りの目を気にしすぎないための考え方をお伝えします。全部を実践する必要はありません。「これならできそう」と思えるものを、拾ってくださいね。
周りの人は思っているほど自分を見ていない
子どもが泣いたとき、周りの人は一瞬こちらを見ても、数分後には自分の用事に戻っています。私たちも、他人の子が泣いているのを見かけて、その後ずっと覚えているかというと、そうでもないですよね。「視線」の多くは、自分の不安が大きく見せているだけかもしれません。
他人の評価より子どもの気持ちを大切にする
子どもがぐずるのには、必ず理由があります。眠い、お腹がすいた、不安、楽しすぎて止まらない。周りにどう見られるかより、「この子は今、何を伝えたいんだろう」と目の前の子に意識を向けてみてください。
子どもの成長や個性には個人差がある
歩き始める時期も、言葉の出方も、落ち着いて座っていられるようになる時期も、子どもによって本当にバラバラです。3人育てていると、きょうだいでもまったく違うと実感します。比べるのではなく、「この子のペース」を見てあげましょう。
成長の個人差を感じた体験談は、こちらの記事で紹介しています。
完璧な母親を目指さなくていい
完璧なママなんて、実はどこにもいません。笑顔で優しいママでいたい気持ちはあっても、疲れる日はあるし、怒ってしまう日もあります。「70点でもいい」くらいが、ちょうどいいんです。
罪悪感を感じてしまうときは、こちらの記事もあわせてご覧ください。
家庭ごとに育児の正解は違う
SNSでいろんな育児を目にするほど、何が正解かわからなくなりますよね。でも、家庭の事情も子どもの性格も違うので、正解も家庭の数だけあります。迷ったときは、目の前にいる子どもの声に耳をかたむけるのが、いちばんの近道だと私は思っています。
周りの目が気になったときに試したい対処法
考え方を変えるのは難しい…という日もありますよね。そんなときに試してほしい、具体的な対処法をご紹介します。
周囲の視線から意識をそらす
外出先で視線が気になったら、周りを見るのをやめて、子どもの目線までしゃがんで、子どもだけを見ます。「今はこの子との時間」と意識を切り替えると、周りの音が不思議と遠くなります。深呼吸をひとつするのも効果的です。必要なら、いったんその場を離れて落ち着くのも立派な選択です。
たとえばスーパーなら、カートを止めて少し端に寄る。電車なら、次の駅でいったん降りる。「ここにいなきゃ」を手放すだけで、ぐっと呼吸がしやすくなります。そして、子どもが落ち着いたら「泣いちゃったね、びっくりしたね」と気持ちに寄り添ってあげてください。
SNSやママ友との付き合い方を見直す
SNSを見て落ち込むなら、見る時間を決める、気持ちが沈むアカウントはミュートするのもひとつの方法です。ママ友付き合いも、無理に全員と仲良くしなくて大丈夫。しんどくない距離感でいいんです。
家族や信頼できる人に気持ちを話す
「そんなこと気にしなくていいよ」と言ってもらえるだけで、驚くほど気持ちが軽くなることがあります。パートナーや家族、信頼できる友人に、モヤモヤをそのまま話してみてください。
自分が頑張っていることを認める
できなかったことより、できたことに目を向けてみましょう。今日も子どもを守って、ご飯を食べさせて、一日を終えた。それだけで十分すごいことです。子どもは親の背中を見て成長します。ママが自分の時間を楽しんで笑顔でいることも、子どもにとって大切なお手本になりますよ。
自分の時間をつくる工夫は、こちらの記事も参考にしてみてください。
【体験談】周りの目を気にしすぎた私が、3人目で変われた理由
ここまで偉そうに書いてきましたが、私も最初から気にしなかったわけではありません。ここからは、私自身の体験談をお話しします。
1人目は、とにかく周りの目を気にしていた
1人目の長女のときは、とにかく周りの目を気にしていました。初めての育児で正解がわからず、周りにどう見られるかばかり考えていたと思います。今思えば、子どもより周りを見ていた時期でした。
ぐずられたらどうしよう、周りに迷惑をかけたらどうしよう。そう考えて、とりあえずぐずられないように、先手先手で動いていました。子どもに自分でやらせることも少なく、時間がかかりそうなことは、親の私が先に手を出してしまっていたんです。
その影響かはわかりませんが、長女は今でも親への依存が強めで、何をするにも私の許可を取ります。もちろん、すべてが私のせいだと言いたいわけではありません。ただ、「周りにどう見られるか」を優先して、子どもが自分でやってみる機会を減らしていた時期があったのは事実だと感じています。
2人目はアトピーがひどく、子どもを隠すように過ごした
2人目の長男は、アトピーがひどく、いつも肌が傷だらけの状態でした。外出すると、よく声をかけられました。そのたびに私は周りの目が気になって、子どもを隠すように過ごしていたんです。
そのせいもあって、2人目が小さかった頃の子育ての記憶が、ほとんどありません。今では、とても後悔しています。もっと抱きしめて、もっと一緒に笑って過ごせばよかった。そう思うと、今でも胸が痛みます。
あの頃の私に声をかけられるなら、「周りの人は、あなたが思うほど見ていないよ。いちばん大切なのは、目の前のこの子だよ」と伝えたいです。同じように、子どもを守ろうとして周りの目を気にしているママがいたら、その優しさはちゃんと子どもに届いている、と伝えたいです。
3人目で気づいた、いちばん大切なこと
3人目の次女は、周りの目を気にせず、育児を楽しめています。周りに何を言われても、子どもの気持ちを一番に考えるようになったからです。2人目のときの後悔が、今の私の原点になっている気がします。
もちろん、3人目の今でも、自信が持てない瞬間はあります。SNSを見て、何が正解かわからなくなることも(笑)。それでも、目の前の子どもの声に耳をかたむけるのが一番だと、気づくことができました。
育児中に周りの目が気になるママへ
最後に、同じ悩みを持つママに伝えたいことをまとめます。
周りにどう思われるかより自分と子どもの気持ちを大切に
周りの目が気になるのは、子どもを大切に思っている証拠です。でも、その気持ちに振り回されて、子どもとの大切な時間を見失ってしまうのはもったいないこと。他人の評価は、あなたの育児の点数ではありません。まずは目の前の子どもの声に、耳をかたむけてみてください。
周りと比べず自分らしい育児をしていこう
完璧じゃなくて大丈夫。気にしてしまう日があってもいいんです。同じ悩みを持つママは、あなただけではありません。自分の時間も楽しみながら、自分らしい育児を、一緒にゆっくり進んでいきましょうね。





