「確定申告?昔ちょっとやったことあるし、なんとなく分かる…はず。」
そんな曖昧な記憶を頼りに、初めての確定申告を迎えようとしている私。正社員を退職してフリーランスになって半年。20年前にちらっと触れた程度の知識で、今の確定申告に立ち向かえるのか…
前々職で確定申告に関わったことはありましたが、それも20年以上前の昔の話。今とは制度も大きく変わっているはずです。そんな私が、人生初の「自分の確定申告」を前に感じている不安と、現在進めている準備についてお話します。
「昔知ってた」からこその3つの不安
不安①:20年のブランクによる制度の変化
20年前の私の記憶では、確定申告は会計ソフトから出力した書類を税務署の窓口に提出するものでした。でも今は「e-tax」というデジタル申告が主流になっているとか。なんとスマホでもできるらしい。
もはや「あの頃と何が変わったの?」というレベルではなく、「あの頃の確定申告とは全くの別物」そう考えた方が良いだろう。
正直制度の変化についていけるのかという不安が募ります。どうしても中途半端に昔の知識が残っているせいで、かえって頭の中が混乱してしまいそうです。
不安②:曖昧な記憶への不安
実は、「なんとなくわかる」というのが一番怖いのです。完全に無知であれば一から学べばいいのですが、中途半端に知識があるが故に「こうだったはず」という思い込みが間違った申告をしてしまう恐れがあります。
特に税務の世界は正確性が命。曖昧な知識で間違った申告をして、後で税務署から指摘されたらと想像するだけでなんだか緊張します。
不安③:正社員→フリーランスの立場の変化
前々職では会計事務所の社員として、顧客の確定申告をサポートする立場でしたが、今回は自分が当事者。全ての責任を自分で負わなければなりません。
さらに複雑なのが、今年は退職年であるということ。
- 1月~3月:正社員として給与所得(源泉徴収済)
- 4月~12月:フリーランスとして事業所得(源泉徴収なし)
この2つの所得を合算して申告する必要があります。
確定申告に向けた準備
準備1:「昔の常識」をリセット
確定申告の準備を進めるうえで、まずは20年前の中途半端な知識を一旦忘れることから始めました。実際にはもうほとんど覚えてはいないのですが、完全に初心者として最新の情報を収集することにしました。
国税庁のホームページを見ると、確かに昔とは大きく変わっています。e-taxの普及、マイナンバーの導入、各種控除の変更など、学び直すことが山ほどあります。正直面倒くさい…
準備2:会計ソフトの導入
フリーランスとして働き始めるときに、まず初めに行ったのが会計ソフトの導入です。
正直初めの数年は扶養内フリーランスとして働くと決めていたので、会計ソフトを導入するほどの売上もないし悩んだのですが、やよいの青色申告には1年間無料のプランがあったので導入を決めました。
会計ソフト自体は前々職でも使用していたので、抵抗なく始めることができました。
また、請求書作成ソフト「MISOCA」も無料で使用できたのは嬉しいポイントでした。
準備3:書類の保存と整理
普段の生活ではレシートなどはすぐに捨ててしまい、家計簿も三日坊主で終わってしまうズボラな性格の私ですが、さすがに仕事となるときちんと管理をしなければなりません。
仕事に関する領収書や請求書を保存するファイルを用意し、使ったらすぐに会計ソフトに入力し、ファイルに項目別に分けて整理することを習慣づけました。
このような簡単だけど地味で面倒な作業は習慣化してしまうのが一番効率が良いということは、これまでの社会人経験を通して学びました。
私は自宅で仕事をしているので、実は家賃や光熱費の一部も経費として計上することができます。今までほとんど見ずに捨てていた電気代の請求書などもきちんと保存するよう心掛けました。
まとめ
フリーランスになったときに不安だったことの一つが確定申告です。会社員時代は、会社に言われた書類を出すだけで面倒な処理はすべて会社がやってくれていました。しかし、フリーランスはそうはいきません。領収書や請求書の整理、確定申告書の作成、提出まで、すべてを自分一人でこなす必要があります。
難しく感じるかもしれませんが、一度習慣化してしまえば大丈夫です。面倒な計算は会計ソフトが自動でしてくれるため、想像するほど難しい作業ではありません。面倒だからと簡単な作業を後回しにすると、作業量がどんどん増えてしまい、ますますやる気がなくなってしまいます。
最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、一つずつ進めていけば大丈夫!ぜひ、会計ソフトを賢く活用して、確定申告を乗り越えましょう。



